大阪堺市

初めての古墳に興味深々でしたが、展望台からはただの山、、

古墳が44もある衝撃🫨

以下、ご興味あれば。

飲まない幸せに酔ってみませんか？

第61回全日本断酒連盟全国大会（大阪大会）報告書

令和6年10月12日（前日行事）と13日（本大会）にかけて、堺市フェニーチェ堺にて開催された第61回全日本断酒連盟全国大会に参加いたしました。沖縄県断酒会からは、ツアー参加者17名、ツアー外参加者22名、合計39名の仲間が参加し、意義深い大会となりました。ここにその詳細を報告いたします。

初日（10月12日）

初日は、関西国際空港に到着し、ホテルに荷物を預けると、すぐに分科会へ参加するため会場に向かいました。分科会では、シングルの会、家族会、アメシストの会、虹の会などのグループがあり、私は妹と一緒に「虹の会」に参加しました。この会は、アルコール依存症問題に加え、身体的な障害を抱える当事者やその家族を対象とした集まりであり、私たちの現状と共感できる内容が多いことから選びました。

「虹の会」には、約140名が参加しており、非常に賑わいを見せていました。参加者の中には、目の不自由な方や手足を失った方が多くいらっしゃいましたが、彼らはその苦しい経験からアルコールに逃げ込んだ当時の心情を率直に語り合い、非常に感動的な場となりました。自分自身の課題や今後の方向性について改めて考えさせられるとともに、多くの学びを得ることができました。また、今回の大会参加の動機として、昨年亡くなられた大阪の前田秋義さんに一度は触れ合いたいという思いが強くありました。彼の地元の仲間たちと交流する機会を持てたことも、非常に有意義でした。

その後、大会前夜行事として大阪府断酒会が主催する前夜祭例会が開催されました。沖縄県を代表して知念さんと當山さんが体験談を発表しましたが、どちらの発表も県外の仲間たちに大きな励みとなり、多くの共感を呼びました。特に知念さんの体験談は、アルコール依存症からの回復過程での家族との再生を描いたもので、多くの参加者が涙を浮かべる場面もありました。

2日目（10月13日）

2日目は本大会の開催日です。午前9時に会場に到着すると、県外の仲間たちから「はるばる遠くから参加ありがとう」や「また会えて嬉しい」といった温かい言葉をかけられ、心が和みました。堺市の市長からの挨拶では、「一期一会」という茶道の精神について話がありました。「一期一会」とは、「一度の出会いを大切にし、二度と訪れないかもしれない瞬間を大切に生きる」という意味です。これは日本の茶道の精神に根付いた言葉ですが、沖縄の「イチャリバチョーデー（出会えば皆兄弟）」という言葉とも共通する部分があると感じました。しかし、一期一会は「今この瞬間を大切にする」意味合いが強く、イチャリバチョーデーは「初対面でも親しくなれる」という側面が強いため、微妙な違いも感じられました。どちらも日本の文化や価値観を象徴する素晴らしい言葉だと改めて実感しました。

午後には各地域からの体験談が披露されました。特に家族の体験談は壮絶であり、アルコール依存症が家族に与える影響の大きさを再認識させられました。家族の苦しみと、その苦境を乗り越えてきた過程は感動的であり、多くの参加者が涙を流す場面もありました。参加人数はもう少しで2000名に達しそうな規模でしたが、最後に全員で「全断連の歌」を合唱し、「連鎖の握手」を行いました。コロナ禍でしばらく行えなかった握手が復活し、隣の仲間と手を取り合ってその場を共にできたことに、非常に感動しました。長い間の制約を乗り越え、仲間同士の絆を再確認できる瞬間でした。

また、夕方には沖縄の仲間たちとの懇親会が行われ、そこで各自の大会参加の意義や振り返りを行いました。この場で、来年も全国大会に参加する意義や課題について、さらには自分自身の成長や次のステップを見つめ直す機会を得ることができ、非常に有意義な時間となりました。仲間たちと率直に意見を交わし合い、互いの存在を確認することで、来年の大会への決意を新たにしました。

3日目（10月14日）

最終日は大阪観光を楽しみました。まず、堺市市役所展望台から大阪の景色を楽しみ、その後、道頓堀を散策しました。憧れのグリコの看板の前で仲間たちと記念撮影を行い、楽しい時間を過ごしました。昼食後は、あべのハルカスの展望台に向かい、地上300メートルから大阪全体を見渡すことができ、圧倒されました。大阪の街並みを一望し、そのスケールの大きさに感動しました。その後、大阪城にも訪れましたが、前日の疲れが溜まっていたため、天守閣まで登ることは断念し、城前での記念撮影に留まりました。大阪の歴史に触れる貴重な機会であり、次回の訪問時にはぜひ内部も見学したいと思います。

今回の全国大会は、多くの学びと感動をもたらしてくれた貴重な経験となりました。特に、仲間たちとの交流や新たな気づきが多くあり、来年の大会に向けた新たな目標を立てることができました。沖縄に帰着した後も、今回の経験を糧に、断酒活動をさらに充実させていきたいと考えています。

以上、簡単ではございますが、報告とさせていただきます。

令和6年10月14日

沖縄県豊見城断酒会

赤嶺　友紀