ディープな昭和時間を楽しむ『いなり御膳』。

場所は谷町線の谷町六丁目駅4番から出て桃園公園を抜け迷路のような細い路地をクネクネと行ったところにある「結音茶舗」さんを訪ねてみました。

Googleマップで自分の立ち位置を何度も確認しながら向かいます

細い民家の合間にやっと見つけたお店、並ぶ間も静かに静かに…

時間が来ると暖簾がスッと出され中へと順に通されます。

靴を脱いで下駄箱に入れたら古民家の昭和の茶の間にトリップです。

星一徹がひっくり返していたような懐かしいちゃぶ台が置かれ年季で艶を帯びた今も動いている柱時計や湯沸かしポット、そして流れてくる昭和初期の懐メロ…

東京〜ブギウギ…♪

そのどれもに触れたくなる。

この日お店の方は割烹着姿に赤ちゃんを背負った奥様独り、

『独りでやっているのでとても待ち時間があると思いますが大丈夫ですか？』

と問われ、

少しびっくりしながらも大丈夫ですと答えて

一つだけのメニューのほうじいなり御膳を注文しました。

リアルでディープな昭和気分に包まれる空間、

2階では子供が走り回る音、降りてきて盛り付けをする母に『お腹すいたー』と見上げている姿。

タイムスリップしたかのような昭和感が懐かしくて微笑ましくて。

既に待ち時間は20分程経過していたと思いますが

客は誰ひとりとして文句を言うこともなくその光景を楽しんでいるように眺め待っていました

足の痺れが切れるころ出された大きなお盆のごちそう。

小さな枡に入ったおしぼりにほうじ茶で煮込んだおいなりさん3種

小松菜・梅酢蓮根・山芋わさびを乗せたおいなりさんには中にスライスした食感の良い山芋が入っていました

甘く炊かれたほうじ茶のお揚げさんはふっくらとした母の味。

箸を伸ばした甘辛い手羽先としゅんだ大根、筑前煮にエリンギや南京と野菜たっぷりどれも懐かしくて優しい味でした

不思議とほっこりする昭和なひととき…

もし行かれる方は、時間を気にせず気持ちにゆとりを持ってタイムスリップを楽しんで欲しいと思います。

営業日や時間はFacebookでお店に確認する事をお勧めします。

【ほうじいなり御膳】¥1100税込

◆おいなりさん3種

◆手羽先と大根の炊き合わせ

◆ブロッコリーと蓮根の胡麻和え

◆もやしのナムル

◆筑前煮

◆エリンギとシシトウのたきあわせ

◆南京のたいたの

◆きのこのお吸い物、柚子の香り

📍【結音茶舗】

大阪府大阪市中央区谷町6-14-2

06-4305-4926

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