3分で読める！コーヒーブレイクに読む喫茶店の物語

25人の作家による、喫茶店の短編小説。

1話あたり8〜10ページのボリュームなので、通勤とか病院の待ち時間なんかでサラッと読める。

『おみくじ器の予言』佐藤青南

散歩の途中で立ち寄るようになったカフェで、夫が懐かしがってルーレット式のおみくじに100円を投入したところから、物語が始まる。推理物で、終わり方に気持ちがホワッとなった☺

『全裸刑事チャーリー股間カフェ』七尾与史

浅草橋駅近くで起きた殺人事件の犯人を追う二人の刑事。南青山にあるハイセンスな内装が人気のカフェ「マーラ」で、犯人と被害者の接点を発見する。そこから犯人を追い詰めていく話なんだけど、タイトルとカフェの名前から察して欲しいくらい、実写化が難しい物語（笑）モザイクかけたらできなくもないか？と思うけど、モザイクだらけでなんのこっちゃな実写化になりそう。下品だけど面白かった。

『アットホームじゃない職場』蝉川夏哉

酒は好きだが飲み会が大嫌いな主人公。契約社員として職場を渡り歩く度に嫌気が差しており、新しい職場でも歓迎会があると聞きうんざりしていたが、思いもよらない時間帯に皆が行動し始め、面食らってしまう話。そうだよねぇ、歓迎会って何もアルコールなくてもいいし、この時間帯でもいいんだよねぇと、気持ちが晴れやかになった☀

『雨な日のモーニング』Swind

ザァザァと降りしきる雨の名古屋。折り畳み傘もないスーツの男が、雨を避けて入った喫茶店で、店主から温かいもてなしを受ける。柱時計が三度鐘を鳴らす時間帯でも、モーニングがあるという。出てきた料理は予想を遥かに超えるもので、大満足で出張の疲れを癒やして男は帰る。料理の描写が美味しそうで美味しそうで😋でも最後に自分の大きな勘違いに気付いて、おっ！？となった。

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