女は度胸、の食いしん坊ギャル

旦那の職場に、母猫に3兄弟で捨てられた子でした。

気の強い子で、一番食い意地が張っていました。

朝起きたらすぐにご飯のおねだり。

でも抱っこも、触られるのもそもそも嫌。

とや君が大好きで、いつも追いかけまわしていました。

土曜日の夕方、仕事が終わって帰宅すると、珍しいところシゲがいました。

その時点で様子がおかしく、すぐに着替えて動物病院に直行することに。

体温が明らに低い、冷たい。

触診で、腹水が溜まっているかもとのことで、すぐにエコー検査。

腸の周りに腹水らしき影。

血液検査をしてもらうのに、首の血管から採血するも、なかなか取れないほどの貧血。

やっ注射器の中にとれたのは、ほぼ真っ透明なサラサラの血液。

病名はないけれど、おそらく生まれた時からの先天性の腎臓の機能異常だろうとのこと。

成分を調べてもらったら、気持ち悪くて吐きたくて、でも吐けるものもないほどの脱水状態で。

実際今生きているのが不思議なほどの成分数値。

何らかのホルモン異常で、赤血球が作られていないらしい。

遠心分離機にかけた血液が、ほぼ水のような透明な状態でした。

多分もうずっと前から、低酸素状態でいたんじゃないかと。

先生は淡々と状態を説明してくれたのですが、

それがもう、なんだかお察し、の感じでした。

この治療をすれば助かる、持ち直す、というレベルのものではないんだと。

それでも、脱水の緩和に点滴を１００ミリと、ホルモン剤を注射してもらいました。

冷えた体には、点滴が少しあったかくて、気持ちいいそうです。

気持ちよさそう目を閉じて、点滴されていました。

週明けにもう一度点滴、とのことで病院を出ましたが、そのたった5時間後に、彼女は虹の橋を渡りました。

#元野良猫

#虹の橋