【新しいことに挑戦したくなるエッセイ】

#ルワンダでタイ料理屋をひらく

#唐渡千沙 さん

なんだこの面白そうなタイトルは！！

本屋は何も買う気がなくても、出合いがたくさんあるから結局買ってしまう💭

満足度 ★★★★ 4.5

読みやすさ ★★★★★

——内容をザクっと——

突然の思いつきから、五歳の息子とともにルワンダへ渡り、タイ料理屋「ASIAN KITCHEN」をひらくことにした著者の奮闘を描いたエッセイ。

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飲食店での勤務経験なし。

タイへの渡航経験なし。

もちろん本場の味を食べた経験なし。

ルワンダ在住の経験なし。

の著者が、ルワンダでタイ料理屋を開くために、大手企業を辞めて、5歳の息子を連れていく…人生でこれほど大きな決断をできる人は、きっと一握りだと思う。

もうちょっと不安要素を取り除いてから行きたいと思うのが当たり前だと思うけど、よし踏み切ってみようと突っ走っていく著者、本当にすごいな。

電子レンジを水洗いしてしまうスタッフ。

会社のお金のお釣りを使い切って、平然としているスタッフ。

レシピを見ないで料理を作るシェフ。

などなど、日本での当たり前が全然通用しないことに気がつく。

著者の葛藤や困難は自分が選んだもの。でも、息子のミナトくんはその大冒険に巻き込まれたひとり。でも、違う土地で母親に負けじとのびのびと成長していく姿がなんともすごいな。

ルワンダの大虐殺について知らなかったので、読んでいて胸が痛くなりました。仲良くしていた住民に殺されるなんて…従業員も被害者が多く、家族で平和に暮らしているってどれだけ幸せなことなんだろうと痛感。親や兄弟が亡くなっても強く生きていかなきゃいけない。どれだけの葛藤があったんだろうな。

やりたいという明確なビジョンがあれば、挑戦はいくらでもできる。そう読んでいて思いました。

〜心に残った言葉〜

「合ってるか間違ってるかなんて、やりながら見つけていくしかない。」

「足りないものや、できないことばかり考えていてもしょうがない」

「日々トラブルは尽きないけど、気がつけばいつもみんなで笑ってる」

「ここで出会った、自分の人生を丸ごと受け入れ、前だけ見つめ、歩みを止めない人たち。時として、吹き荒れる嵐の中の、ろうそくのともし火のような命を、懸命に燃やして今日という日を生きている。」

「場所を変えると、これまで見えてこなかった、自分自身の新たな一面に出会うことがある。」

「自分の人生は、自分のものなのだから、他人の価値観で生きるほど、人生は長くない。」

気になる方はぜひチェックしてみてください✨

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