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〜〜〜印象的だった内容〜〜〜
■電球ジョーク その1
問い:切れてしまった電球を新しいものに取り替えるのに、何人の日本人ビジネスマンが必要だろうか?
答え:3人。1人がその電球を日本製であるかを確かめ、1人が電球を交換し、1人が古い電球を輸出する。
<解説>
これは、「電球ジョーク(light-bulb joke)」といって人気のジョークカテゴリーの一つ。1970年代にアメリカで始まり、それから世界中に広まったものである。もともとはポーランド系アメリカ人を題材にした以下のようなものが、その原型だったと言われている。
問い:切れてしまった電球を新しいものに取り替えるのに、何人のポーランド人が必要だろうか?
答え:5人。1人が椅子の上に立って電球を持ち、4人が椅子を回す
今では、世界中の民族がこのジョークフレームに当てはめられ、その性格的特徴が笑いの材料となっている。その数は軽く300パターンを超えるとも言われている。
■レストランにて
アメリカのとあるレストランで、黒人と日本人が並んで座っていた。食事を終えた黒人がマスターに言った。
「アメリカン、ブラック」
それを聞いた日本人が、続けてこう言った。
「ジャパニーズ、イエロー」
<解説>
世界にはアジア人を蔑視するような人が存在することも否定できない。ルーマニア人の対日感情が良いことについては触れたが、それでも中にはアジア人を馬鹿にするような言動をとる人がいることもまた事実である。
在ルーマニアの日本人の中には、道を歩いていて唾をかけられたり、葡萄の房を投げ付けられたりした人もいた。ルーマニア人は外見で「日本人」までは区別できないから、これは「日本」に対する差別ではないかもしれないが、「アジア」に対する差別行為であることは間違いないだろう。
私自身もルーマニアで生活した2年のあいだに3回ほど、「ガルベン(黄色)!」と言われたことがある。こうしたことを言うのは全体から見ればほんの一握りの人間だけなのだが、それでもこちらとしては深い憤りを覚えることになる。2年で3回を多いと感じるか少ないと感じるかは個人差があるだろう。
ジョークの世界にはエスニックジョークが数多くあり、それらを本著でも多く紹介してきたが、これらも一歩間違うと相手を傷つける事態を招く。
ジョーク好きで知られるアメリカ人も、エスニックジョークを言う時にはその場の雰囲気やそこにいるメンバーをしつかりと見定め、ウィットとして受け入れられるかどうかを十分に配慮しながらジョークを披露する。そのあたり、アメリカ人は非常にセンシティブである。
その境目は非常に難しいが、肌の色をオチにしたようなジョークは細心の注意が必要である。